刑事事件 [事例1]

多数店舗での万引き発生も、ほぼすべての店舗に被害弁償をした件

40代女性
罪名結果
窃盗(万引き) 不起訴

背景

Aさんは、初犯でしたが、同じ日の間に複数の店舗で万引きをしてしまいました。その数はおおよそ10店舗であり、被害金額は全て合わせると、15,000円程度でした。もっともAさんは、最後の店舗で発覚してつかまり、警察に通報されました。Aさんは、その後直ぐに解放されましたが、多数の被害者がいることから、全て立件される危険性が大きかったため、弁護士に依頼することにしました。

対応

全て立件された場合には、事件が大きくなる可能性もあったことから、先にすべての被害者との示談交渉を進めることにしました。Aさんには謝罪文を作成してもらい、我々の方で示談交渉にあたりました。
大半の店舗では無事に示談ないし被害弁償としての買い取りを進めることが出来ました。しかし、立件された最後の店舗については、店舗の方針のためか、被害品の買取もすることが出きませんでした。たとえば、チェーン店の場合には、被害店舗の本部の法務部が対応する形になり、会社の方針で買い取りすら受け付けてくれない場合があります。
しかし、Aさんとしては、被害店舗が買い取りに応じてくれないものの、何としても謝罪を形にしたいということを考えていましたので、我々の方ではその考えを実現するために、弁護士会への「贖罪寄付」を行うことにしました。

結果

初犯であったこと、多くの店舗で示談を獲得したことなどをふまえ、不起訴処分になりました。

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